魔導書　★

「魔法使いになりたい」
この世界の住人は皆、人生で1度は思ったことがあると聞きます。

もしも、魔法使いになれる本があるとしたら、あなたはどうしますか？昔から持っていた夢が現実になるかどうかは、この後のあなたの選択次第ですよ。。。
魔法使いになりたいという気持ちが本物なのであれば、まずはこの魔導書をお選びください。私が行き来する異世界のなかでも、この魔導書が広まっていない異世界はここを含めて3つしか知りません。

異世界では年齢が10歳を過ぎたあたりから「魔法」を習います。もちろん、魔法の種類は世界によって異なりますけどね。
戦うための魔法はもちろん、守りに重きを置いた魔法や物を作りあげる魔法を教える世界もあります。

そして、魔法を教わる際の教科書代わりに使われているのがこちらの「魔導書」。
魔導書の中には、魔法を使うときの注意点や簡単な呪文、さらには練習問題や試験対策まで「魔法使い」になるための全てが詰まっています。
いきなり、ハードな魔法を使ってしまっては、身体への負担が大きいですからね。徐々に自分の持つ魔力を上げていかなければいけません。

ただし、この魔導書には注意点がひとつ。この世界に持ち寄った際に発覚したのですが「魔力のない者」は中に書かれている文字が見えないようです。私は見ることができましたが、なんでも奥さんにはただのメモ紙にしか見えないとか。
さて、あなたどれくらいの魔力がおありですか？本の中身を解読できれば、あなたはもう「魔法使い」になったも同然です。